2007年に登場した弓なりのトップチューブが斬新だった初代デローザ アイドル(DE ROSA IDOL)
10年前のデビューから時を経て、第3世代となる現行IDOLは、初代のフレームデザインを踏襲している。
IDOLはDE ROSAカーボンフレームのミドルレンジを担う重要なモデルとして、脚に自信のあるサイクリストや、更なるスキルアップを目指すサイクリストの「次の一台」として選ばれてきた。
高負荷のペダリングでも踏み負けない適度な剛性感、フレーム全体で衝撃を和らげる乗り心地の良さがあり、反応性と安定感の巧みなバランスが魅力のモデルだ。
IDOLはレースからロングライドまで幅広く対応できる万能マシンとして、多くのサイクリストから支持されている。
「新素材のフレームが台頭することは時代の流れだ。それには逆らえない。しかし変わらないものもある。」
と語るのは創業者のウーゴ・デ・ローザ。カーボンフレームの台頭ともに規模を縮小したイタリアンブランドが数多くあるなか、新素材の活用に貪欲な同社は今もトップブランドとして君臨している。
デローザのカーボンバイクの中でも、キャッチーなモデル名とロゴに配されるデローザのハートマークが相まって多くのライダーに愛されている「デローザ
アイドル(DE ROSA IDOL)」。可愛らしさもあるルックスから、女性にも人気のミドルグレードバイクだ。
その登場は2007年で、プロコンチネンタルチームであったアックア・エ・サポーネに供給されるほどの性能を誇った
レーシングバイクとしてデローザのラインアップに鎮座していた。
生産するフレームの8割以上がカーボンフレームとなったというデローザだが、現在も創業当時と変わらずミラノ郊外の街”クザーノ・ミラニーノ”に工房を構える。
そして他メーカーから金属フレームが姿を消して行くなかで、スチールとチタン、アルミを駆使しながらフレーム作りを続けてきた。
その理由は今なお金属フレームに根強いファンがいるためでもあるが、金属フレームに対する奥深い知識と理解を生かすことでカーボンフレームの完成度をより高めているからだ。
デローザ アイドル(DE ROSA IDOL)がデビューしたのは2007年のこと。
ゆるやかに湾曲したトップチューブやISPなどイタリアンブランドらしいデザインが話題となった初代モデルは、レーシングフレームとしても輝かしい実績を残している。
そして2010年には同社史上初となるプレスフィットBBを採用し、艶やかなペイントが特徴的な2代目が登場した。
そして2014年モデルとして3世代目アイドルが復活した。
初代、そして2代目と同様にレーシング性能と美しさの両立を目指したバイクで、直線的な造形のモデルが多いデローザの中で、存在感の高いモデルといえる。
金属フレームの製造で培った経験とノウハウを活かしたフレームは、
初代のデザインをベースにリア三角はSUPERKINGと共通する細身かつねじれの加わった形状とすることで快適性を重視する。
そしてディスクブレーキ搭載モデルと共通の設計となっていることから剛性に富んだ仕上がりになっているという。
2010年には2代目デローザ アイドル(DE ROSA IDOL)がデビューし、プレスフィットBBを同社で初搭載。レーシングを意識しつつも、ラメの入った美しい塗装であらゆる層のサイクリストに人気を博したフレームであった。
2014年には現行の3代目デローザ アイドル(DE ROSA IDOL)としてモデルチェンジを果たし、弓なりのトップチューブなど初代を意識したフレームデザインを採用。
IDOLという名前に相応しい存在感の高いバイクとしてラインアップされている。
フレーム素材にはT1000グレードとT800グレードの2種類のハイモジュラスカーボンを7対3の割合で組み合わせ、
振動吸収性と剛性の両立を実現。
ジオメトリーもややコンフォートに振った設計により快適性や直進安定性を担保しており、
ミドルグレード帯のバイクとして多くの人が乗りやすいバイクに仕上がっている。
第3世代となるロングセラーモデルの「デローザ アイドル(DE ROSA IDOL)」の、2017年モデルとして限定生産される完成車モデルの紹介を下記に記す。
新コンポーネント、カンパニョーロ・ポテンザと、ミディアムハイトのシロッコ35の好スペックで、完成車限定のフレームカラーとなっている。
DEROSA IDOL Complete Model(デローザ アイドル コンプリートモデル)、2017年モデル
日本国内価格:420,000円(完成車、税抜)
サイズ:47SL、49.5SL、52SL、54.5SL、57SL、59.5SL
カラー:Black Terra Matt
スペック
フレーム:T1000、T800カーボン
フォーク:カーボン
変速機:カンパニョーロ・ポテンザ(F)&(R)
ギヤ:カンパニョーロ・ポテンザ 50×34T、 11-27T(11s)
ホイール:カンパニョーロ・シロッコ35
重量:7.90kg(49.5SLサイズ完成車実測値)
デローザ アイドル(DE ROSA IDOL)2018モデルでは完成車モデルとしてデローザのロゴデザインがランダムに並ぶRevoデザインを日本限定で用意。
トップチューブ上部やフロントフォーク後端、チェーンステーなどにRevo柄を入れることで、今までにない個性を出しつつも、まとまりの有るデザインになっている。
IDOL Revo 2018モデル
IDOL Revo“IDOL”からRevoグラフィックを取り入れた完成車が登場。
T1000とT800のカーボンファイバーを使用し、スプリントレースからロングライドまで、
オールラウンドに楽しめるバランスのとれたモデル
サイズ:47SL、49.5SL、52SL、54.5SL、57SL、59.5SL
カラー:Silver Revo Glossy、Light Blue Revo Glossy
コンポーネント:カンパニョーロ POTENZA Black 11
ホイール:カンパニョーロ SCIROCCO
BB:BB386 (86.5x46)
ヘッドセット:Taper Headset 1-1/8" to 1-1/4"
日本国内価格:440,000円(税別)
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インプレッション・レビュー
以下に数人の感想を記す。個人の意見なのであくまでも参考まで。
踏み出しがやたら軽く、スルスルと足が回る。
回りが軽すぎて、自分のイメージよりも早め早めのシフトアップが求められる。
低速域ではやや軽めのハンドリングで、慣れるまではちょっと重心位置が高めな印象を受けた。
高弾性カーボンフレームということを考えれば、「かなり乗り心地は良い」と言っていいか?
乗り心地を売りにした、いわゆるエンデュランス系バイク程ではないにしろ、ギャップで跳ねたり弾かれたりするようなことはない。
路面からのゴツゴツした振動も、不快に感じないくらいのレベルまでいなしてくれる印象。
常に少し軽めのギアを選んでその分ケイデンスを上げるような乗り方をするとしっかりと加速した。
エレガントかつスマートにサクサク回すペダリングを好むよう。
軽めのギアを回す方が進む。
重めのギアで切り抜けようとすると、どうしても加速が鈍るので、シフトダウンを余儀なくされる。
下りが楽しいバイク。
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デローザの紹介
ウーゴ・デローザ(Ugo De Rosa、1934年1月27日 - )は、イタリアの自転車メーカーであるデローザの創業者である。
12歳のときから自転車フレーム製作の修業を始め、1953年、18歳のときに独立してデローザを興した。
1958年からは、フレームビルダーと並行して、プロチームのメカニックとしても活動した。フレームビルダーとして、あるいはウーゴ自身としての絶頂期は、1974年からフレームを供給したエディ・メルクスの活躍と重なる。
ウーゴはメルクスからのシビアな要求に応え、年間50本ものフレームを供給した。同じイタリアのロードバイクブランドであるコルナゴ、ピナレロの創業者が現役を退いた後もウーゴはデローザのトップに君臨している。
イタリアの自転車界御三家の一つ。
イタリアの自転車御三家とはDE ROSA(デローザ)、COLNAGO(コルナゴ)、PINARELLO(ピナレロ)、の3つと言われている。
しかしイタリアは自転車大国、御三家以外にも自転車メーカーは多い。