ピナレロ FP クアットロ(PINARELLO FP QUATTRO)は
ピナレロ独自のアシンメトリック・デザイン、1 1/8-1 1/2”テーパーヘッド、
ONDAフォークと上位機種の性能を受け継ぐ設計を与えられた、クラスを超えるハイパフォーマンスモデル。
ロードレースからエンデューロなどのロングライドまで、マルチにこなすオールラウンドモデル。
FP QUATTROの1"1/8-1"1/2テーパードヘッドに支えられるONDA?FPK1フロントフォークは、
優れた安定性と快適性で乗り手に最上の安心感を与える。
ケーブル類はすべてフレームに内蔵され、フレームの各チューブは最新のアシンメトリック・デザイン(非対称設計)で、
ペダリング時に発生する不均衡な力の伝わり方を解析しフレーム形状を左右非対称にデザインし均一な応力バランスになるよう設計されている。
こうしてライダーの力を余すことなく後輪へ伝える事が可能になった。
カーボン素材にはボーイング787にも多く使われ信頼性が高い30HMカーボンを使用している。
搭載されるコンポーネントはコストパフォーマンスに優れたシマノ・105や最も人気のある
シマノ・アルテグラ、カンパニョーロのアテナ11スピードも選択可能。
そして最新の電子制御変速システム、シマノ・アルテグラDi2やカンパニョーロ・アテナ11S EPS仕様までラインナップしているので、予算や好みに応じて選ぶことが出来る。
電子制御変速コンポーネント仕様には専用の「iReady」フレームが採用され、
コネクトケーブルはすっきりフレーム内に内蔵。
ミドルレンジにもその技術を投入してきた。ピナレロ FP クアットロ(PINARELLO FP QUATTRO)は入手しやすい価格帯で、左右非対称デザインの性能を楽しめる。
もしこれまでのピナレロラインナップを知っている方なら、ミドルレンジのカーボンバイクであるFP3と、ドグマ60.1の左右非対称デザインを融合したバイクと言えば判りやすいか?
FP3はかつて扱いやすい剛性バランスと抜群のコストパフォーマンスでベストセラーとなったモデル。
ピナレロ(PINARELLO)社は多くのアマチュアサイクリストにはトップスプリンターが求める程の剛性は必要ないと判断したと言われる。
ピナレロ クアットロ(PINARELLO QUATTRO)は左右非対称なフレームデザインで、
必要とされる部分にはしっかりと剛性を持たせ、必要以上に硬くないビギナーでも扱いやすい剛性バランスに調整されている。
そのしなやかなライディングフィールは、週末のサイクリングからグランフォンドやヒルクライムなどのサイクリングイベントまで、
オールラウンドにこなす性能を備えている。
ピナレロ FP クアットロ(PINARELLO FP QUATTRO)
マテリアル:30HM12Kハイモジュラスカーボンモノコック
フロントフォーク:ONDA FPK1 30HM12Kカーボン
ハンドルバー:MOst XYLON ALコンパクト
ホイール:MOst Wildcat F3(アテナ、アルテグラ仕様)
ホイール:WH-R500(105仕様)
サイズ:44SL, 46SL, 50, 51, 53, 54, 56, 57.5, 59.5 (57.5以上は取寄せ)
カラー:486/ブラックレッド、511/ホワイトグリッター(アテナ仕様)
カラー:511/ホワイトミラー、515/CDE、493レッド、516/SKY(アルテグラ仕様)
カラー:486/ブラックレッド、511/ホワイトグリッター、493/レッド、514/BOB(105仕様)
フレーム重量:約1,100g (54)
インプレッション・レビュー
以下に数人の感想を記す。個人の意見なのであくまでも参考まで。
少しじわっと加速する感じで加速も良く35kmぐらいまでスムーズに加速。
フレームのしなりを利用しての加速や巡航もしやすい。
私の好きなピナレロらしさがあった。レーシーで機敏なのに、路面に吸い付いて走る。
直進する時に凄くスムーズにスーっと走る。乗り心地は抜群に良い。
斜度10度程の登りではペダルをクルクル回している間は良く進んでくれるが、
踏むとフレームがしなってしまい、あまり進まない。
ゆるい上り坂でギアをかけてダンシングすると自転車の振りが重い。
ホイールがあまりついてきてくれない感じ。
下りは安定して下れる。
反応がよく軽快感がある。剛性感は「ほどよい」の一言。硬すぎないのにキレがある。
これから本格的にレースを始めたいという人にオススメ。
「ミドルグレード」とひとくくりにするにはもったいないバイク。上位機種に明確に劣る箇所もなく、完成度が高い。
ピナレロの紹介
ピナレロ (Pinarello) とはイタリアのLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン---世界最大のファッション業界大手企業体)傘下の自転車会社。
2016年LVMH傘下のスポーツ関係ブランドのL Cattertonに買収された。
名門ロードバイクメーカーであり、他にもトラックレーサー、クロスバイク、トライアスロン用自転車、シティサイクルやMTB子供用自転車も製造や企画販売する。本拠地はトレヴィーゾ。
1953年、ジョヴァンニ・ピナレロによって興されたブランド。現在は息子のファウストが指揮を執っている。
1960年には早くもプロチームへのフレーム供給を開始するなど、常にレースと共に成長してきた生粋のレーシングブランドである。
1975年のジロ・デ・イタリア制覇を皮切りに、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャ、数々のクラシックレース、そしてオリンピックなどのビッグレースを次々と制覇。瞬く間に常勝ブランドとなってロードバイクメーカーの頂点に立った。
以降も数々の新規格や新思想を提唱し、スポーツバイク界に強い影響力を持つトレンドリーダーとして確固たる地位を確立した。
1990年代にはミゲル・インドゥラインの所属するバネスト(現在のモビスター・チーム)にフレームを供給し、ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアなど多くの大レースで勝利を挙げたことで、一躍日本でもその存在を知られるようになった。
(ちなみに、1991年から2007年までの間にツール・ド・フランスの個人総合優勝者が乗っていたフレームはピナレロの他にビアンキ、トレックの3社だけである)
現在では一般的なインテグラルヘッドやカーボンバックを開発したことでも知られており、
また独特の形状をしたフォークを開発するなどデザイン面においても他社と一線を画しているほか、ホリゾンタルフレームを採用している数少ないメーカーのひとつである。
カーボンフレームが主流となってきた近年においてアルミニウム合金やマグネシウム合金を使用した金属フレームを得意とする同社の地位は低下しつつあるかに見えたが、東レからカーボンシートの供給を受けるなど、意欲的に新フレームの開発に取り組むことで、第一級レーシング・ブランドとしての地位を維持している。
イタリアの自転車界御三家の一つ。
イタリアの自転車御三家とはDE ROSA(デローザ)、COLNAGO(コルナゴ)、PINARELLO(ピナレロ)、の3つと言われている。
しかしイタリアは自転車大国、御三家以外にも自転車メーカーは多い。