コルナゴC-60(COLNAGO C-60)はコルナゴ社創立60周年を記念し誕生したフラッグシップモデル。
製造工程のすべてを一貫してイタリア国内で行い、多くの職人の手を介して完成される。
コルナゴが歩んできた60年の歴史を刻むモデルに相応しいデザインの要素はラグ(継手)と星形断面のカーボンパイプの融合によるもの。
レースに勝つためにつぎ込まれたコルナゴイズムがここにある。
「社会人として成功したら手に入れたいブランドのひとつ」と言われるほど、所有欲や憧れを抱かれているイタリアブランド、コルナゴ。
とりわけ長年同ブランドのフラッグシップの地位にある、Cシリーズはロードバイクユーザーにとって究極の1台と考えている人も少なくない。
Cシリーズはコルナゴ社の節目のタイミングで、大きな話題とともに進化してきた。
最近で言えば、コルナゴ創設50周年記念モデルのC50、イタリア建国150年周年記念モデルのC59。
そしてコルナゴC60。現行モデルであり、コルナゴ創設60周年を冠した記念モデルだ。
コルナゴ社創業60周年を記念し、フラッグシップモデルの称号「C」を受け継ぎ新登場。時代の潮流に乗りつつも伝統を重んじる。
カーボンラグ製法を用い手間を惜しまず、かたくなに創業当時のスタイルは崩さない。
こだわりぬいたブランドがなしえる最高峰モデル。
BBの機構やチューブ構造のスペックが変わっても一貫して続けるのはラグを用いたフレーム製作方法だ。
ことBBに関しては独自のスレッドフィット(ねじ込み式)にプレスフィットを圧入しフレームに装着するというもの。
発想の転換というよりも、昔ながらの機構がいかに優れているかという意味をコルナゴが知らせてくれている。
コルナゴC-60(COLNAGO C-60)フレームはカーボンチューブ+カーボンラグ、フォークはC60 HHM-HM カーボン。
試乗車のコンポーネントは、カンパニョーロ・レコード。ホイールはカンパニョーロ・シャマル ミレ。
完成車実測重量は7.0kg(ペダルなし)。カラーはクラシックブラック、クラシックブルー、クラシックレッド、クラシックホワイト、ポリッシュブラック、ポリッシュホワイト、イタリアンブラック、イタリアンホワイト、イタリアンレッド、レースブラック。
サイズは420S、450S、480S、500S、520S、540S、560S、580S、600S、530、550、570
日本国内C60 フレーム価格 \665,000(税抜)
日本国内C60 DISC フレーム価格 \695,000(税抜)
コルナゴ C-60 (COLNAGO C-60)のレビュー
以下に数人のレビューを記す。個人の意見なのであくまで参考まで。
とにかく美しい、走る芸術品。
COLNAGO C60は美しくて硬くてやさしいバイク。
コルナゴC-60(COLNAGO C-60)はファンが思い描くコルナゴらしさを体現したカーボンフレーム。
ゆっくり走れるバイクでもある。
ソリッドで切れ味鋭い加速。
現在主流のカーボンフレームの形ではなく、カーボンラグとカーボンチューブを用いたコルナゴ的スタイルは、独特の印象と魅力を放つ。
運動性能もすこぶる高く、フレームの剛性は非常に高い。
またがった瞬間にその剛性と反応の鋭さを感じ取ることができる。
この剛性レベルは、脚を試されているようにも感じる。
走りそのものはピュアレーサー向き。
20年以上前から変わらないスタイルのグラフィックはコルナゴファンの心を鷲掴み。
ようやくこのバイクに手が届いた! というミドルエージには納得の完成度。
コルナゴ(Colnago)の紹介
コルナゴ(Colnago)は、イタリアに本社を置く自転車メーカーである。
創業者はエルネスト・コルナゴ。1932年生まれ。
1954年に 独立して正式に自身の店を持つ。これが「コルナゴ」の始まり。60年以上の歴史があることになる、イタリアの老舗メーカー。
コルナゴはスポーツ用自転車を市販する他、ロードレース用フレームビルダーとして、2013年までに140以上のチーム、2,500人を超えるプロ選手に自転車を供給し、7,000勝以上を挙げている。
また、同じイタリアを本拠地とするF1の名門チーム、フェラーリとのコラボレーションモデルを何度か発売している。
イタリアの自転車界御三家の一つ。
イタリアの自転車御三家とはDE ROSA(デローザ)、COLNAGO(コルナゴ)、PINARELLO(ピナレロ)、の3つと言われている。
しかしイタリアは自転車大国、御三家以外にも自転車メーカーは多い。